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いろどりとは?

※本動画は初中級公開前の情報です。

日本で生活するための日本語コミュニケーション力が身につきます!

『いろどり 生活の日本語』とは?

国境を越えた人の移動や往来が盛んな今日、日本国内でも、さまざまな分野で働く外国人の数が年々増えています。在留資格「特定技能」制度や、これから施行予定の「育成就労」制度により、いろいろな国籍や文化的背景を持つ人々が、同じコミュニティで生活し、同じ職場で働く機会がますます多くなるでしょう。

日本語コースブック『いろどり 生活の日本語』は、外国の人が日本で生活や仕事をする際に必要となる、基礎的な日本語のコミュニケーション力を身につけるための教材です。

「いろどり」には、「色をつける」という基本的な意味から派生して、「物事の様子や姿、形に変化を与え、美しさやおもしろみを増す」という意味もあります。日本での毎日が、隣人や同僚など身の回りの人たちとの会話や交流を通じて彩り(いろどり)豊かなものになることを願い、それを言葉やコミュニケーションの面からお手伝いしたいという想いを込めて、このタイトルをつけました。

これから日本に来る人は、来日までに「できる」ようになったほうがいいことを学ぶために、すでに日本で生活している人は、自身の日本語力を確認し、さらに「できる」ことを増やすために、それぞれの目的に応じてご利用いただけます。

この教材の特徴

日本の生活場面で「できる」ことを増やします
『いろどり 生活の日本語』は、日本で生活する人のための日本語教材です。日本で働いたり、買い物をしたり、遊びに行ったり、食事をしたり、ほかの人と交流したりなど、日本の生活のさまざまな場面で必要となる日本語を学びます。
この教材では、日本での生活の中で、日本語を使って実際の場面で「できる」ことを増やすことを学習目標にしています。この、「どんな場面で何ができるか」を、「Can-do」と呼びます。Can-doを目標とした学習により、日本での生活に必要なコミュニケーション力を身につけることを目指します。
A1~B1レベルの日本語を身につけます
『いろどり』は、「入門(A1)」「初級1(A2)」「初級2(A2)」「初中級(A2/B1)」の4部からできています。「入門」は、「JF日本語教育スタンダード」(※)のA1レベル、「初級1」「初級2」はA2レベル、「初中級」はA2と B1レベルの活動で構成されています。A1は、あいさつをしたり、覚えた表現を使ってごく簡単なコミュニケーションをしたりすることができるレベル、A2は、身近な話題なら、短い基本的な日常会話ができるレベル、 B1は身近な話題や、自分の関心のある話題について、まとまりのある話をしたり、ある程度くわしく説明したりすることができるレベルです。『いろどり』の4部を通して、日本語をはじめて勉強する人が、日本で生活する上で困らないレベルまで到達することが可能です。
※ JF日本語教育スタンダードは、日本語のレベルをA1~C2の6段階で表しています。これは、CEFRのレベルと共通です。

A2レベル

  • ごく基本的な個人的情報や家族情報、買い物、近所、仕事など、直接的関係がある領域に関する、よく使われる文や表現が理解できる。
  • 簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄についての情報交換に応ずることができる。
  • 自分の背景や身の回りの状況や、直接的な必要性のある領域の事柄を簡単な言葉で説明できる。

B1レベル

  • 仕事、学校、娯楽で普段出合うような身近な話題について、標準的な話し方であれば主要点を理解できる。
  • その言葉が話されている地域を旅行しているときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。
  • 身近で個人的にも関心のある話題について、単純な方法で結びつけられた、脈絡のあるテクストを作ることができる。経験、出来事、夢、希望、野心を説明し、意見や計画の理由、説明を短く述べることができる。

A1レベル

  • 具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることもできる。
  • 自分や他人を紹介することができ、どこに住んでいるか、誰と知り合いか、持ち物などの個人的情報について質問をしたり、答えたりできる。
  • もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助け船を出してくれるなら簡単なやり取りをすることができる。
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「JF生活日本語Can-do」などにもとづいています
国際交流基金は、「JF生活日本語Can-do」を2019年に発表しました。これは、「特定技能」の資格等で来日した日本語を母語としない外国人が、日本での生活場面で求められる基礎的な日本語コミュニケーション力を、Can-doで記述したものです。『いろどり』は、この「JF生活日本語Can-do」などにもとづいて学習目標を設定していますので、この教材で勉強すれば、日本での生活で必要となるコミュニケーション力を身につけることができます。また、この資格での来日を目指す人の来日前の学習や、この能力を測る「国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)」のための準備としても使うことができます。
豊富な音声やレアリア(実物教材)を使って、実践的な日本語を学びます
『いろどり』では、音声のインプットを重視しています。日本語が実際の場面で使えるようになるためには、たくさんの日本語を聞くことが大切だからです。そのため、音声ファイルを豊富に用意してあります。また、読んだり書いたりするための素材には、日本の生活で実際に使われているもの(レアリア)や、それを再現したものを使っていますので、日本での実際の場面に近い状況で、日本語を練習できます。以上を通じて、すぐに使える実践的な日本語を学ぶことができます。
生活に密着したさまざまなトピックがあります
『いろどり』は、トピックにもとづいて構成されています。それぞれの課では、日本での生活に関連するさまざまなトピックが取り上げられています。日本語という言語を学ぶだけではなく、日本の生活や文化にも触れられるよう、日本の日常生活や日本事情に関係するさまざまなことがらを題材として積極的に取り上げています。また、日本の生活に役立つコーナーもあります。
文法や漢字などの言語知識もしっかり学べます
この教材の目標は、実際のコミュニケーションにおいて日本語が使えるようになることなので、文法、語彙、漢字などを覚えること自体が目標ではありません。しかし、こうした要素は、Can-doを達成するために必要な要素として、文脈のあるコミュニケーションの中で、しっかり学べるようになっています。一般の初級の日本語教材で扱われている文法、語彙、漢字の多くは、『いろどり』にも入っています。
ウェブサイトから無料でダウンロードできます
『いろどり』は、ウェブサイトで提供しますので、世界のどこからでも、無料でダウンロードすることができます。本冊はPDFファイルとして提供されますので、印刷して使うこともできますし、タブレットやスマホに入れて見ることもできます。音声は、サイトからダウンロードして聞くほか、ストリーミングでの再生にも対応しています。
『まるごと』と緩やかに関連づけられています
 『いろどり』のトピックや、各課で扱われる文法項目は、国際交流基金が制作した海外の学習者のための日本語コースブック『まるごと 日本のことばと文化』と、緩やかに関連しています。そのため、『いろどり』と『まるごと』を併用して使ったり、『いろどり』の学習の補助として『まるごと』の一部を使ったり、『まるごと』のウェブサイトを『いろどり』の学習に使ったりすることができます。
各国語版が豊富に用意されています
活動のCan-doや指示文、ことばが各国語に翻訳された各国語版をダウンロードすることができます。文法ノートの解説や日本の生活TIPSも、各国語訳で読むことができます。2026年3月現在、20言語に翻訳されています。
コミュニケーションと文化理解を通じて、人と人との相互理解を目指します
 『いろどり』を使った学習が最終的に目指すものは、人と人との「相互理解」です。これは、『いろどり』のもとになった、JF日本語教育スタンダードの基本理念でもあります。『いろどり』を使って身につけた日本語でのコミュニケーションと文化理解を通じて、日本で新たに生活を始める人と、すでに日本に住んでいる人とが、お互いに自己を表現し、よく知り合い、交流していくことが、「相互理解」に繋がります。

この教材の構成

『いろどり』は、「入門(A1)」「初級1(A2)」「初級2(A2)」「初中級(A2/ B1)」の4部からできています。それぞれの教材には、以下のものがあります。

本冊
表紙
はじめに(日本語・英語)
この教材の使い方(日本語・英語)
内容一覧(日本語・英語)
第1課~第18課
Can-doチェック
奥付
音声ファイル(MP3)
第1課~第18課
付属教材・資料
解答、ことばリスト、文法ワークシート、など
※「初中級(A2/B1)」の付属教材・資料は順次公開予定です。

制作

制作
独立行政法人国際交流基金日本語国際センター
執筆
磯村一弘 藤長かおる 伊藤由希子 湯本かほり 岩本雅子 羽吹幸 古川嘉子  中川美保 夷石寿賀子 (日本語国際センター 日本語教育専門員)
イラスト・レアリア
蒼井すばる えびてん 杉本綾子 SMILES FACTORY 波打ベロ子 野間耕三 畠中美幸 フクハラミワ Marblemode 松橋てくてく
ナレーション
五十嵐由佳 久保田竜一 高橋夏生 出先拓也 福島孝広 堀田智之 松本健太 水原英里 (俳協)
編集協力
株式会社凡人社
ウェブサイト
株式会社ブレイン